「オームの意味とは?クラスの最後に唱えるAumの本質」

Aum(オーム)とは何か ― トリニティで最後に響かせる理由

「なんて言ってるんですか?」から始まる話

クラスのあとによく聞かれます。

「最後にみんなで言ってるやつ、なんて言ってるんですか?」

あれは、Aum(オーム)です。

トリニティのクラスでは、最後にAum(オーム)を唱えています。
表記はAumですが、一般的な読み方は「オーム」。音としては「あ・う・ん」と連なって響いていくイメージです。

言葉というより、音に近いもの。

だから、何と言っているのか分からなくても大丈夫です。
まずは振動として感じてもらえればいいと思っています。

「なんとなく」で終わらせたくない音

でもこのオームは、ただヨガっぽい雰囲気を出すためのものではありません。

クラスの最後に唱えるAumは、今日ここで過ごした時間を、自分の中に静かに収めるための音です。

Aは目覚めている状態、Uは内側に向かう状態、Mは深く休んでいる状態を表すといわれます。そして音が消えたあとの静寂まで含めて、私たちの意識のすべてを象徴しています。

つまりオームは、今の自分だけでなく、無意識も休息も含めた「全部」を抱えた音なんです。

音のあとの時間

大事にしているのは、響きそのものよりも、そのあとです。

オームが広がる。
やがて消える。
静寂が残る。

その瞬間、誰も頑張っていません。
誰とも比べていません。
ただ在るだけ。

その感覚に触れることが、ヨガの核心に近いと感じています。

ヨガ哲学と実践

私たちの心は、放っておくと揺れ続けます。
仕事、家族、未来、不安。止まることがない。

ヨガでは、その揺れを観察し、揺れ動く心 を整えることを大切にします。

アーサナで身体を整える。
呼吸で神経を落ち着かせる。
少しずつノイズを削っていく。

そして最後に、クラスの最後に唱えるAumがある。
ここまでの時間を一本にまとめ、中心に戻す役割です。

『ヨーガ・スートラ』に書かれていること

『ヨーガ・スートラ』は、ヨガの実践と思想を体系化したヨガの根本経典です。ヨガとは何か、心とは何か、どうすれば安定に至るのか。その道筋を簡潔に示しています。

その中で、Aumについて「その意味をよく味わい、繰り返し向き合いなさい」と説かれています。

でもこれは、何か特定の存在を信じるという話ではありません。

唱える。
音が広がる。
やがて消える。
静寂が残る。

その静けさに少しとどまる。
また唱える。

この繰り返しの中で、自然と揺れ動く心 が静まり、整っていきます。

難しい理屈よりも、体験を重ねること。
それがオームの実践なのだと思います。

だからトリニティでは、この一声を大切にしています。
終わりの合図ではなく、中心に戻るための時間として。

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