お寺ヨガリトリート|日日是好日とムヒカ大統領の生き方に学ぶ、“ありのまま”を受け入れる時間
静寂の中で感じる、心の浄化時間

自然の音に包まれながら始まった今回のお寺ヨガリトリートは、まさに心の浄化時間でした。
日々の慌ただしさで積もった疲れや緊張が、静けさの中で少しずつほどけていくのを感じます。
ポーズを取るたびに意識は外の世界から内側へと戻り、「いま、ここにいる」感覚を思い出す——そんな穏やかな時間が流れました。

澄んだ空気の中での呼吸は、まるで新しい命を取り込むよう。
吸うたびに心が澄み、吐くたびに不要なものが流れ出ていく。
それはまさに深い呼吸が導く、自分の内側への旅でした。
「日日是好日」とムヒカ大統領の生き方に学ぶ

後半は住職によるお話。「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という禅の言葉が静かに響きました。
「どんな日も良い日であり、出来事にはすべて意味がある」というこの教えは、私たちの心をやさしく照らしてくれます。
そこから話はウルグアイの元大統領、ホセ・ムヒカ氏へ。彼は“大統領の給料の大半を寄付し、畑を耕しながら暮らした”ことで知られています。

「幸せとは、多くを持つことではなく、少なくても満足できる心を持つことだ。」
このムヒカ氏の言葉を紹介しながら、住職は穏やかに語りました。
「彼の生き方は“日日是好日”の教えと同じです。晴れでも雨でも、どんな日にも意味がある。その日をどう受け止めるかが、人生を豊かにするのです。」
“ありのまま”を受け入れるヨガの哲学
私たちは日々、“理想の自分”を追いがちですが、本当に大切なのは今を受け入れる生き方。
ヨガの呼吸法と瞑想は、まさにその気づきを促してくれます。
ポーズの形よりも、心の静けさに意識を向ける時間。
それこそが、ヨガの哲学と“ありのままを受け入れる力”を体感する瞬間です。
自然とともに、今を味わう
一日のリトリートが終わるころ
参加者の顔にはやさしい笑みが浮かび、心身のリセットを感じられる静かな幸福感が広がっていました。
リトリートの醍醐味は「特別な場所に行くこと」ではなく、「自分の中に静けさを見つけること」。
お寺という場は、そのための扉を静かに開いてくれます。
日常に戻っても、「日日是好日」とムヒカ氏の言葉は小さな灯のように心に残り続けます。
思い通りにいかない日も、笑える日も、どちらも“良い日”。
その視点があるだけで、人生はやさしく穏やかに流れていくのです。
また次回も、自然と一体になりながら「いま」を味わうリトリートを開催予定です。
浜松の自然とともに、深い呼吸で心身を整え、自分の内側に戻る時間を過ごしてみませんか。
















