ヨガが人生を変えた日|Trinity代表のストーリー
2025年11月11日、ヨガスタジオ「Trinity」は14周年を迎えます。
ここまで続けてこられたのは、支えてくださった生徒さんや仲間のおかげです。本当に全ての携わってくれた皆様に感謝しております。
ありがとうございます、また今後ともよろしくお願いいたします!
この節目に、自分がヨガに出会い、そして今に至るまでのストーリーを改めて綴ってみたいと思います。
会社勤務時代と、慢性的な腰痛との出会い
ヨガと出会う前、私はインドを中心とした東南アジアの衣料品・雑貨・家具を扱うメーカーで働いていました。

商品管理から営業、経理、商品企画まで幅広く経験し、どの仕事もとても刺激的でした。
中でも商品企画では、布選びから製品が完成するまでの工程に携わることができ、モノづくりの面白さを体感しました。今でもこの経験は大きな財産だと感じています。

一方で、華やかに見える仕事の裏では、倉庫での荷物運びや検品作業など、地道で体力を使う日々もありました。
当時はネット販売がまだ一般的ではなく、現物の商品を持って飛び込み営業をするのが日常。
常連のお客様の元を訪ねながら、日本全国のエスニックショップを一軒一軒まわっていました。

まるで旅をしているような感覚で、地方ごとの風景や文化に触れることができたのは、今でも心に残る時間です。
そして、たくさんのショップオーナーの方々の生き方や考え方に触れたことも、自分の人生観を広げてくれました。
また、海外への買い付け出張も貴重な経験でした。
インド、タイ、インドネシアなど現地のマーケットを巡りながら、職人たちと直接やり取りし、素材の色や質感、香りを肌で感じられたのは本当に楽しい思い出です。
文化の違いに驚かされることも多く、現地の温かい人々との交流が、今の私の感性を育ててくれたように感じています。

その一方で、車に商品を積み込み全国を走り回る長距離営業や、倉庫での重い荷物の積み下ろしが続き、次第に慢性的な腰痛に悩まされるようになりました。
立ち上がるのもつらく、整体やマッサージに通ってもその場しのぎ。根本的な改善には至りませんでした。


そんな状況のとき、出張で訪れたインドで、日本人スタッフの女性上司に会うたびに「ヨガをやってみたら?」と勧められました。
正直、当時の私は見たこともなかったし、まさか自分がやるとは思っていませんでした。

運命の出会いは“バイクのUターン”から
帰国後も腰痛は悪化の一途。

ある日、近所をバイクで走っているときに、ふっと目に入ってきた看板——
「kSaNa Yoga School」。
なぜかその瞬間に“ピンときて”、思わずバイクをUターン。そのまま勢いでドアを開けました。

店内で初めて出会ったのが、のちに生涯の師匠となるChihiro先生と旦那さん。
開口一番、「ヨガしてみたいんですけど!」と伝えた瞬間、ここだという直感が走りました。
初めてのヨガ体験と、衝撃のシャヴァーサナ
最初のクラスで一番衝撃を受けたのは、最後のポーズシャヴァーサナ。

先生の「もう何もしません」という声がけとともに、全身がふっと解けていくような感覚。
その瞬間、身体がベッドに沈むように深くリラックスし、意識が溶けていきました。
“何もしない”ことが、こんなに豊かなんだ。
あの時かかっていた曲、Deva Premalの “Aad Guray” は今でも鮮明に覚えています。
ヨガがもたらした心と体の変化
ヨガを続けるうちに、少しずつ身体が変化していきました。
猫背が改善し、姿勢が整い、気づけば腰痛がほとんど消えていました。

お酒の量も自然と減り、少しメタボ気味だった体も引き締まっていったのです。

寝起きが良くなり、毎朝太陽礼拝を行うのが日課になりました。
以前は電車で座って立ち上がるだけで激痛が走るほどでした。
さらにはぎっくり腰で立てなくなり、救急車で搬送・入院したことも。
趣味のサーフィンをするたびに腰痛が悪化していましたが、ヨガを続けるうちにその不安もなくなっていきました。


生活の変化と心の変化

当時の私は、夜型の生活。音楽が好きで、週末にはクラブやバーでDJをすることもありました。
ヨガを始めてからは、少しずつ生活リズムが整い、朝の静けさを楽しめるようになりました。
夜の音楽の代わりに、朝の呼吸音が心地よく感じるようになったのです。
インストラクターを目指すきっかけ

こんなにも恩恵があるヨガを「誰かに伝えたい」という思いが自然と芽生えました。
とはいえ、当時はまだ男性インストラクターが少なく、不安もありました。
そんな時、Chihiro先生からRYT200全米ヨガアライアンス認定講座の話を聞きました。

興味を持ち、卒業生のコミュニティクラスを見学・受講した際、受講生が堂々とクラスをリードしている姿に感動。
「自分もいつかこんなふうに伝えたい」と心が決まりました。
RYT200受講と学びの日々

初日の受講生は9名。職業も年齢もバラバラ、でも「ヨガが好き」という共通点だけで強くつながりました。
初日から約50のアーサナを3時間ノンストップで行うアーサナプラクティス。
できないポーズもあり落ち込みましたが、終えた後の爽快感と達成感は言葉にならないものでした。
午後は哲学の授業。

「ヨガはポーズだけではない」「生き方そのもの」だと知った時の衝撃は今も忘れられません。
当時は理解しきれなかった言葉が、今は深く腑に落ちています。
TTCが始まり、アーサナリサーチの時間はまさに目から鱗の連続でした。
今まで何となく「形」を真似ていたポーズが、解剖学的な理解と正しいアライメントを知ることで、まったく別のものに感じられるようになったのです。
たとえば、最も基本のタダーサナ(山のポーズ)。

ただ「立つ」だけのように見えるこのポーズが、足裏の重心の位置、脚の内旋・外旋、骨盤の傾き、背骨の伸び、そして呼吸との連動を意識するだけで、身体の軸が一本に通り、地に足が着く感覚を初めて味わいました。
ほんの少しのアライメントの違いが、エネルギーの流れや心の安定感にまで影響を与えることに衝撃を受けました。

Trinityの誕生とこれまでの歩み

そんな学びの日々を経て、自分のスタジオ「Trinity」をオープン。
最初はひとりで始めた小さなスタジオでしたが、今ではインストラクター5名、そしてたくさんの仲間に支えられる場所に成長しました。


その後はRYT500を取得し、さらに深い学びを求めてSiva Raja Yoga認定指導者講座を修了。
現在は浜松でRYT200全米ヨガアライアンス認定指導者養成講座を主宰し、10年で卒業生100名を輩出するまでになりました。
卒業生たちは今、各地でヨガを伝える活動をしてくれています。
これから伝えていきたいこと

ヨガはポーズだけではなく、生活そのものに落とし込める実践的な哲学です。
かつて腰痛で苦しんでいた私が、いま健康で笑顔でいられるのはヨガのおかげです。
この学びを、これからも一人でも多くの方に届けたいと思っています。
RYT200講座のご案内

ヨガを深めたい方、教える側に立ちたい方へ。
Trinityでは、初心者から経験者まで安心して学べるカリキュラムを用意しています。
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——あなたの「ヨガが人生を変える日」は、もしかしたら今日かもしれません。














